一患者

2005年1月22日 料理・仕事
〜仕事日記(Hクリニック編:101日目)〜
 
パン粉の在庫がなく、スーパーで買ったパン粉が
上質のもので、チキンカツの揚がり具合が最高に良かった。
こんがりとしたきつね色、包丁を入れたときのザクザク感は
まさに至福の瞬間。
 
数日ぶりの完全完食に内心満足ではあるものの、
個別対応食に課題。

10人単位以上であれば味が決まるにもかかわらず、
個別(1〜5人分)単位となると、献立どおりの調味料では
味が決まらない。
 
当然である。
 
それを踏まえて今までは自分の経験と培ってきた感覚で仕上げるも、栄養士チェックでは「これ、献立どおり?」と。
 
個別対応の場合は数値どおりにはいかないって。
例えば。
1人当たり、みりん1ccを50人分作るのに50cc入れるのと
1人分を個別で作るのにみりん1cc入れたところで
この小鍋の食材に味が浸透するわけがない。

つまり、調理理論どおりにはいかないこともあるわけで。
そこはケース・バイ・ケースでオレに任せてほしい。
 
ありえない薄さで、患者がその食事を残せば、
緻密な計算は何の意味もないし。

 
数値を守るというあなたの立場もわかる。
しかし、こんなに毎日摂取できていない患者に
同じような対応では無意味過ぎる。
 
あなた自身の柔軟な対応をオレは求める。
だから意固地にならずに、オレの意見を聞いてほしい。
 
患者がこういう状態だからこそ
調理師と栄養士の協力が大事でしょーが。

 
あなたの把握レベルは1回りも2回りも遅いですから。
まず、もっと患者をみてほしい。

すべての患者のわがままを聞けということではないって。

食事を食べられない状態まで落ちた患者の
摂取レベルを上げるということに
目を向けてほしい。

それが今、一番必要な事ですよ。
 

 
 

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