患者死亡

2005年4月29日 料理・仕事
仕事日記〜Hクリニック編:196日目〜

今朝早くに看護助手から連絡票を預かった。
月・水・金曜日の外来透析患者が「急性腎不全」で
昨夜亡くなった為、食事止めの指示。

半年間週3日、オレの昼食を食べてくれた方が亡くなったわけで。他人事とは思えない辛さと変な緊張感がまとわりつく。

「食事の摂り方」次第で彼らの体調は大きく左右されてしまうから、オレはいつもベストな食事を提供しなければならないのは当たり前なわけで。医療従事者と同じで1度のミスも許されない。

そもそもこのクリニックは「延命治療」を受け入れた「余命数年」の方々が多く、週3回ここに体の血液を人工透析によって
入れ替えなければ生きられない。
食事作りは他の病院よりも遥かにシビアなわけで。

きちんと食材のゆでこぼしなどをしなければ、体内に
カリウムやリンなどが蓄積し、血液の循環を滞らせ、やがて心臓を止めてしまう。果物の摂取量は特にシビア。(メロン丸ごと食べて心停止した患者もいる)間接的ではあるが患者の生死に関わっている。

責任の大きさと重圧にときどき押しつぶされそうになる。

総合の大病院で歯車の一部として働いていた頃のほうが
まだ気が楽だったかもしれない。

今はオレたった1人がすべての責任を背負わなければならない。

だから人の命を預かる医療人は大変だなと痛感する。

連日の列車事故のニュースを観る度に
あぁ〜人の命に関わる仕事は怖くてできねーよ。とか
思ったりする瞬間もあるけれど、今は投げ出すわけにはいかない。

ベストを尽くしても尽くしても「完璧」はない。

だからこそ仕事って大変なのかも。

日々、これでもか!というくらい頑張っても「当然」扱い。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

患者が亡くなったときは、ネガティブにならずに
この数ヶ月以内の治療食作りが
きちんとした意識で提供できていたかを今一度考え、
真摯な気持ちで今後取り組むことが、
きっと意識向上に結びつくはず。

この緊張感と重圧にちょっと押され気味ではあるが。
これも貴重な経験。

乗り越えるんだ。

負けるなオレ!!

バ〜ディ〜♪バ〜ディバ〜ディバディバディ〜♪
いけるぜバーディ〜♪(古っ!)

明日の職員食はオレの立てた献立。
「塩バターコーンラーメン」。
おまえら!トロトロにしてやるぜ!!
(・・・トロトロ?)

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