仕事日記〜Hクリニック編:338日目〜最終日〜

今日で最後。
引継ぎ君には全ての作業をやってもらい
身体で憶えてもらう。

オレは厨房の端の方に立って見守る。
彼は昨日1日で感覚をほとんど憶え
今日は彼のペースでやった。
全てにおいて、速く正確だ。
指摘する部分も殆どなく、ほぼ完璧。

ファミレス、イタリアン、食堂、施設、飲食業界の
裏表、経営・管理マネジメントetc...
相当の経験を積んでいるだけあって
ひとつひとつのスペシャリティな技に魅入るオレ。

おそらく、パートさんの補助にいく余裕もあり
今まで以上に休憩時間も沢山つくれるだろう。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

後任が、きちんとやっていけそうな人なのかどうか
栄養士もオレも前々から心配ではあったが
どうやら大丈夫そうだ。 安心安心。
それ以上に彼の外食産業の経験が職員食を
もっとスペシャルなものにしてくれるだろうと
オレは期待している。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

午後からもオレは厨房の端の方に立って
見守っていただけで、彼は殆ど質問なく
業務を成し遂げた。

厨房の中にはたくさんの思い出があって
まさに走馬灯のように1年間の記憶を
駆け巡った。

この日記も「クリニックでの経験は無駄ではない」と
自分に言聞かせるために書き始めたようなもんだから。

振り返って読むと、本当に密度の濃い1年で
仕事の事ばっか考えていた。

プライベートでは殆ど充実した時間や
ゆとりの時間をつくることはできなかったが
仕事だけは充実していた。

働き盛りの頃は、毎日が仕事仕事。
頭の中は朝から晩まで仕事の事ばかり。

「忙しくてもゆとりの時間は自分でつくるもの」

誰かの掲示板でそんなカキコを読んだとき、
確かにそうだなと思った。

自分が毎日忙しいことを理由に、ゆとりがもてないのを
=仕事のせいにしていた事に気付く。
「時間をみつける努力」が足らなかったんだ本当は。

大切な事に気付けてよかった。

叱咤激励してくれた栄養士・パートのおばちゃん。
1年間オレの食事を食べ続けてくれた患者・職員さん。
&この厨房のすべて。

本当にありがとう。

そしてまた新しい明日がやってくる。

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